今後取り組まなければならない item をトップレベルで書いてみました。これ以上の詳細化した話や,解決策のアイディアを聞きたい場合は雇ってください(笑).仕事のネタなので.
ディスプレイまたはTVフル画面に表示した場合,VHSからDVD程度の画質を得るためには End-to-End で 5Mbps 程度の実効帯域が必要そう.(2002年初頭の意見)
MPEG4のデモを見る限り,中心帯域は 2-3Mbps 程度で十分ではあるが,切り替えの早いシーンなどを考えると 5Mbps 程度欲しい。また,実効で 5Mbps がコンスタントにでるということは,ADSL ではちと厳しいだろう。FTTH や高速無線アクセス網が必要と思われる。
ユーザには直接見えないが,バックボーンについては,WWWアクセスのようにクリックしたときだけトラフィックが発生するのではなく,映像は連続メディア(視聴中ずっと帯域を消費していること)であるので,単にアクセス網の増加分だけでは済まない。集線率(ユーザ帯域の総和に対するバックボーンへの upstream の太さ)を大幅に下げないといけないし,多重の.でも,集線率の変更と,一加入あたりの必要帯域の増加分を考えて計算しても,地域局向けのネットワークの必要帯域は現在の 10 倍程度,バックボーンの帯域は数10倍程度で収まる気がするが,どうだろうか?
やはりパソコンのディスプレイでみるのは苦しい。パソコンディスプレイは文字をみたり書いたりすることにチューンされて作られているので,表示は静止画むきだし,解像度は高すぎるし,リラックスした姿勢も取りにくい。
基本はTVに映すことだろう.PCから外部出力をだしてもいいが,通常PCとTVは離れて設置されているのでやりにくい.STBを使うか,PCからなんらかの線で飛ばすかしないといけない.
また,映像ソースを探すために,現在ではWWWを突つきまくらないといけないが,これは静止画・テキストモードであるので,TVの上でこの操作をやるのは現実的ではない。チャンネルベースの選択を考えたいところであるが,チャンネル自身がダイナミックに変化していくところがインターネット放送の特徴である。番組選択のための良いUIは必須である。
TV局はインターネット放送に手を出しつつ,本音では乗り気ではない.なぜか.現在はごく少数のチャンネルで配信しているので大量の視聴者を獲得しやすいため,広告収入が入りやすい。これが多チャンネルになると,一チャンネルあたりの視聴者数が大幅に減るため,チャンネルあたりの広告料が大幅に減ってしまう.放送電波という有限資源に対する既得権の重大な脅威である。
これに本質的に対応するためには,多チャンネル時代でも収益を得ることができるビジネスモデルを獲得することである.良質なコンテンツを作成するのには莫大な費用がかかる。それをなんらかの形で回収できないと,コンテンツクリエータのやる気はそがれ,面白いコンテンツが流通しないためメディアが成長しない。単に既得権を廃し,無秩序状態をつくるだけでは十分ではない。
違法コピーを防ぐことは,現時点ではクリエータの食い扶持を守る唯一の方法であろう。技術的には,コピーはいくらでも容認し,視聴する瞬間に確実に代金を回収するようにもできるだろうが,かなり大規模なコンテンツ追跡・課金システムが必要そうである.個人的には,後者ができると非常に面白いと思う。
iMode はキャリアが通信料に上乗せしてコンテンツ料を代行徴収するため,料金回収の方法が楽であると同時に,ユーザがあまり料金を意識しないシステムとなっている.そのため,有料コンテンツの利用が,インターネットに比べ多い。
やはり,コンテンツをクリックするごとに「お金を払いますか?」と尋ねられると,余程魅力のあるコンテンツ以外は,いちいち躊躇することになり,よろしくない.また,安全・簡便な決済手段というものが必須であろう。安全というのは,怪しげなコンテンツ(これが普及のドライバーになる)業者に対しても匿名性を保って対価だけ払えるといったことも含む。簡便には,上に書いたように,お金を払うことを通常はあまり意識させず,意識したいときはいつでも知ることができるようなシステムである。